YDNのアカウント構造について考えてみた

最近、YDNの質問をよく受けます。

いろいろと細かい部分の質問もいただくのですが、やっぱりアカウント構造のことを聞かれることが多いです。

 

別に変わっていることはしていないのですが、一例として俺式ではどんな感じで作っているのかを記事にしてみようかと。

まぁ、YDNに限らずGDNについても同じような感じですけどね。

 

別に正解なんてないと思ってますし、運用しやすいようにすれば良いのですが、一例として・・。

 

今日はそんなお話です。

 

セグメントについて考えてみる

検索連動型広告とは違い、YDN(GDN)では多くのインプレッションが見込めます。

検索連動型広告の場合は、キーワードの検索ボリュームが少なければ、当然インプレッションも少なくなってしまいます。

この検索ボリュームに関しては、基本的に僕たちではコントロールできない部分になります。
(テレビCMとかありますけど・・)

 

YDNの場合、配信面が非常に多いため基本的にはインプレッションが足りないというケースは少ないかと思います。

もちろん、リターゲティングやサーチターゲティングでのインプレッションが少ないということはありますが、こちらは媒体的な問題ではなくリストなどが要因となります。

 

成果が出ない場合のほとんどが、クリックは集まるけどCPAが高騰してしまうという点になるかと。

 

インプレッションが多くクリックを集められるが、CPAが合わない場合はどうしたらよいでしょうか?

 

フリーククエンシーをコントロールしたり、配信先の選定などもあります。

入札単価や、ランディングページ、広告の変更などもあります。

 

まぁ、やれることは無限大ですよね。

 

その中の一つとして、年齢・性別・デバイスでの最適化が重要だと思っています。

 

初期構築が大変でも、アカウントはしっかり構築する

アカウントを構築する際、広告グループは性別と年齢で分けて構築します。

 

年齢は、狙っているターゲット層を分けると例えば下記のようなパターン

  • 22歳~29歳
  • 30歳~39歳
  • 40歳~49歳

 

性別は、下記の3パターン

  • 男性
  • 女性
  • 不明

 

デバイスは、下記の3パターン

  • PC
  • タブレット
  • スマートフォン

 

上記のような感じだと、下記のように27の広告グループができます。

3 × 3 × 3 = 27

 

その他にも配信エリアや、時間帯で分けるのも良いかと思ってますが、かなり膨大になってしまいます。。。

 

広告グループを分ける意味を考える

なぜ細かく広告グループを作るかを考えてみましょう。

2014年11月19日現在、上記で分けたような年齢やデバイス、性別でのそれぞれの入札単価の強弱がつけることができません。

例えば「スマートフォンだけ入札単価上げよう」などの検索連動型広告のユニファイドキャンペーンでできることが、できないわけです。

 

それぞれが全く同じパフォーマンスになることは考えにくいので、入札単価を調整したものをグルーピングして広告グループを作成していきます。

広告グループではなく、キャンペーンで分けてもよいのですけどね。

 

テキスト広告とバナー広告で入札単価を変えたいのであれば、広告グループやキャンペーンで分けてもいいですし、同一の広告グループ内で入札単価調整をしても構いません。

ただ、どうしても入札単価調整ができない部分に関しては、やはり広告グループかキャンペーンで分けなければならないですよね。

 

サイトリターゲティングで考えてみる

サイトリターゲティングで単価調整をしたい部分はどこになるでしょうか?

 

こちらは主に期間になるかと思います。

商材によって変わってきますが、3日までとか、7日間とか、30日までとか・・・、はたまた330日~360日までで1年に一度のリピーターを獲得しにいったり。

 

こちらはリストと合わせて分けていかなければなりませんが・・・

それぞれ入札単価を変えたければ、分けなければなりません。

 

先を予測して、アカウントの設計をしよう

考えているように運用できるか、運用しやすいかを考えるて、グルーピングをしていく必要があります。

全てを細かく設定する必要はないので、どこまでを初期に設定をしてレポートで判断していくかなども最初から考えておくと、スムーズに運用ができるかと思います。

 

何度も言いますが、これが正解というワケではないですし、最適化の方法も運用者によって違います。

ただ、どのような流れで運用してパフォーマンスを出していくのかを考えてアカウント設計をすることで、最適化にかかるスピードが変わってくるので、ちょっとだけでも「先を予測する」という意識を持つことが大切だと思っています。

 

 

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  • この記事を書いた人桜井 茶人(さくらい さと)

    株式会社バルワードの代表。

    リスティング広告の専門家でありながら、集客全般を見れるマーケター。

    • Googleプレミアムパートナー
    • 著書:リスティング広告のやさしい教科書
    リスティング広告のやさしい教科書
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