リスティング広告を運用しているメンバーや同業の方と話をしていると、毎月の訪問やレポートの話になることはよくあります。
私は、訪問時にはほとんどリスティング広告の話をしません。
もちろん必要があれば話をしますけどね。
私の基本姿勢として「リスティング広告の運用代行をする」というのではなく「リスティング広告を活用しながら、クライアント様に利益を出して頂く」と考えているので、少しコンサルタントに近い部分があるのかもしれませんが。
今後は、全てのPPCプレイヤーがそこまで考える必要があるのかな、とも思っています。
業界によってですが、ある程度の広告・サイトであってもリスティング広告を出せば利益が出るところもありますが、全てを作りこまないと厳しい業界もあったりします。
今日は、そんなお話です。
PPC運用者が考えるべきロジックツリー
ここでは、2stepビジネスでのロジックツリーですが、通常のECサイト等になれば営業成約率(青枠)の部分がなくなるだけです。
※ 2stepビジネス:ホームページから資料請求や見積り→その後に成約 というようなビジネス。
通常、リスティング広告と言うと赤枠部分になるかと思います。
CVR(コンバージョン率)に関しては、広告文やキーワードでももちろん変わってきますが、ランディングページの出来によっても大きく違ってきます。
どこまでを、運用代行をする人間が行うべきなのかのボーダーラインは難しい部分ではありますが、やれることはできるだけやりたいですよね。
極端な話ですが営業成約率が0%であれば、いくらCPA(資料請求や見積り)が多くても成約が0なワケですから100%赤字になります。
逆に営業成約率を2倍にすることができれば、CPAが2倍になっても成約での顧客獲得単価を見れば同じになります。
またLTVが2倍になれば、CPAが3倍になっても対応できるケースが十分にあります。
※LTV:ライフタイムバリュー、顧客生涯価値のことで、1人の顧客から生まれる生涯の累積利益額
リスティング屋は、リスティングで効果を出せ。
というのは、もっともです。
しかし、私達の目的はクライアント様に利益を出してもらうことですよね?
まとめ
リスティング広告の運用者の仕事は、基本的にはリスティング広告でより良い結果を出すことです。
しかし、クライアント様とお話する時間が取れるのですから、リスティング広告の運用者の視点でサポートすることも必要なのではないでしょうか。
リスティング広告の運用代行をしている企業(もしくは個人)の強みは、様々なビジネスモデルを見ることができることだと思っています。
様々な部分でサポートすることができれば、結果クライアント様は喜んで下さいますし、お付き合いも深くなります。
リスティング広告の運用者にとっての楽しみ・喜びは、クライアント様と一緒に成長できることだと思っています。
広告の運用代行をしっかりと行うことは、もちろん前提条件ですが、その他にもサポートできる部分は多いのではないかと感じてます。
このことが、CPCの高騰でも対応できるようになる手段の1つにもなります。
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この記事を書いた人桜井 茶人(さくらい さと)
株式会社バルワードの代表。
リスティング広告の専門家でありながら、集客全般を見れるマーケター。
- Googleプレミアムパートナー
- 著書:リスティング広告のやさしい教科書