皆さんは「パレートの法則」をご存じでしょうか?
20対80の法則、ニハチの法則とも言われりしますが、
「全体の2割程度の高額所得者が社会全体の所得の約8割を占める」
というものですね。
この「20対80」という割合が様々なことに用いられ、マーケティングの戦略としても
「上位20%の優良顧客が、売上の80%を占める」
「20%の商品が、会社全体の売上80%を占める」
なんて言われることはよくあります。
そんな「パレートの法則」と合わせてのお話です。
今回は、Facebookと連携をさせてみようと考えています。
ブログ記事としてはPPCに関してですが、マーケティング全体に関してはFacebookで書いてみますので、よければFacebookもチェックしてみて下さいね。
記事の一番下にFacebookのご案内があります。
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PPC広告をパレートの法則で考える
検索連動型広告において、いくつかアカウント構築をした経験がある方であれば、なんとなく「当てはまっているかな」と感じてもらえるかと思います。
何千、何万とキーワードを設定すると思いますが、やはり「クリックが多く集まる」また「コンバージョンが多く生まれる」キーワードというのは、存在します。
もちろん商材にもよりますが、大きく分けると
「アカウントには欠かせない集中するキーワード」
「インプレッションは少ないけど、低単価で取れるニッチキーワード」
という感じですね。
割合は別として、これが「パレートの法則」っぽいなと筆者は思っているワケです。
機会損失を生まないため、また低単価で顧客を獲得するためにニッチキーワードを設定しているかと思います。
機会損失を生まないために、どこまでキーワードを広げるか
これは商材・予算にもよりますが、どこまで細かく設定するか、どのようなキーワードまで広げるかは運用者の感覚になるかと思います。
時には、全国通販でのECサイトでも地名を絡めてみるとか、ですね。
キーワードを広げれば広げるほど、機会損失が生まれる可能性は低くなります。
しかし、その分、広告費はかかりますよね。
広告をスタート時から高いパフォーマンスを出すには
初期のアカウント構築を「パレートの法則」と合わせて考えてみましょう。
20%:アクセス、コンバージョンが集中するキーワード(ビッグキーワード等)
80%:2語、3語の複合のニッチキーワード
だとします。
20%の部分の考え方としては、コンバージョンが取れるキーワードなので、止めるという選択肢はありません。
いかに、クリックされる広告を作るか、クリックされてからコンバージョンに結びつく広告を作るかが勝負になります。
では、80%の部分は、皆さんどうしていますか?
キーワードを広げ方を考えている方は多いと思うのですが、初期から不必要な露出を減らすことが重要です。
(そんなの当たり前だよ!という運用者の方、ゴメンナサイ)
キーワードによっては部分一致で無理に拡張をさせる必要がなければ、全て絞込み部分一致を使うことも方法の1つですし、予め除外キーワードを設定しておくことも効果的です。
実はこのブログを書く前、とあるクライアント様のアカウント初期構築を行っていました。
そこでは、通常の部分一致は一切使わず、部分一致は全て絞込み部分一致を使っていますし、とあるキャンペーンの除外キーワードを確認したら428登録していました。
(ちなみにリプレイスではなく、PPC広告を初めて行うクライアント様です)
私にとって、広告スタート時から爆発的な費用対効果を生むには、この20対80という割合を、いかに壊すことができるかが勝負だと思っています。
もちろん、商材によっては通常の部分一致が中心となる場合もありますし、除外キーワードが極端に少なかったり、1つのキャンペーンで1,000を超える場合もあります。
20%の部分と、80%の部分を初期から上手く設定することで、広告スタート時から高いパフォーマンスを出すことが可能です。
まとめ
今回は、キーワードに関しての記事でしたが、キーワードは絞れば絞るほど機会損失が生まれる可能性が高まります。
しかし初期構築時から絞ることができれば、広告をスタートさせた直後に高いパフォーマンスを出すことはできますよね。
これは、今までにPPC広告を行っていた企業のアカウントを再構築(リプレイス)するのであれば、今までのクエリやアナリティクスのデータがあるので、やりやすいかと思います。
しかし、手元に全くデータがない場合でも、このような方法は必要ではないでしょうか。
「運用者の今までの経験で・・・」と言ってしまうのは簡単ですが、そうではなく、今までにあまりアカウントの構築をしたことがない運用者でも十分に可能です。
やっぱり大切なことは「誰に何を売っているのか」ということを常に考えることですよね。
あくまで、今回の記事の構築は、方法の1つでしかありません。
機会損失を生むというリスクもありますので、そのあたりは十分に気を付けて下さいね。
パレートの法則「マーケティング全体に関して」については、Facebookに書かせて頂きました。
ぜひ、こちらもチェックしてみて下さいね。
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この記事を書いた人桜井 茶人(さくらい さと)
株式会社バルワードの代表。
リスティング広告の専門家でありながら、集客全般を見れるマーケター。
- Googleプレミアムパートナー
- 著書:リスティング広告のやさしい教科書