リスティング広告の広告文は、費用対効果に大きく影響してきます。
検索連動型広告における、オーソドックスな広告文を作るためのステップを紹介します。
今日はそんなお話です。
※流れとして、運用代行業社の目線で書いています。インハウスの場合は自社に置き換えて下さい。
step1 自社の分析をする
まずはクライアント様の分析を行います。
強み・弱みを把握する必要がありますので、ホームページ上からピックアップを行います。
例えば物販であれば下記など。
- 主力商品の価格
- 商品の品質
- サービス(送料や発送までの期間など)
- 実績
その他、ホームページ上に記載がないことも多くありますので、クライアント様にヒアリングをしたりします。
※そうすることで、コンテンツとしてホームページに記載すべき部分が出てくることもあります。
step2 競合の分析をする
主要となる複数のキーワードで、競合の広告文を調べます。
また、広告文のみではなくホームページのチェックも行います。
(競合の広告のリンク先URLを見る時は、マナーとして課金されないような方法を推奨します)
競合の広告・ホームページから訴求ポイントをエクセルなどにまとめてみます。
step3 市場の分析をする
実際のユーザーが何を求めているか、何を重視するかを調べます。
教えてgooなどを使って、「実際に利用をしようとしているユーザーが不安に思っていること」、「なぜ、そのサービスを利用したのか」などを調べます。
また、実際にクライアント様のサービスを利用したお客様にヒアリングをすることも、有効な手段になります。
※広告文だけではなく、キーワードも見つかったりします。
step4 訴求すべき部分を決める
今までの分析をもとに、広告で使う訴求ポイントを絞込みます。
ユーザーが求めているも、競合に勝てる部分をピックアップして箇条書きをしていきます。
訴求ポイントは多く出してみて下さい。
競合に負けているからといって、訴求してはいけないわけではありませんので、優先順位をつけていきます。
注意する点としては、価格の訴求は負けていると使いにくい部分もありますし、勝っていたとしても競合が価格を落としてきた際に、それを訴求されると、一気にクリック率やCVR(コンバージョン率)が落ちる可能性があります。
できるだけ独自性が強く、ユーザーに響く訴求が効果的です。
step5 実際に広告文を作ってみる
主軸となるキーワードで、広告文を作っていきます。
訴求ポイントを入れながら、広告タイトル・説明文の文字数を考えながら作っていきいます。
無理やり多くの訴求ポイントを入れようとすると、読みにくい広告文になってしまう可能性があるので注意して下さい。
特に漢字の羅列などは、ユーザーの目に入ってこないことが多くあります。
まとめ
簡単に言うと「3C分析をして広告の訴求ポイントを決めていきましょう」というものです。
分析方法は3Cでなくても構いませんが、検索連動型広告は競合と比較される広告であることを忘れてはいけません。
ユーザーに刺さる広告というのは「自分たちが言いたいことではなく、ユーザーが求めていることを伝える」ことです。
今回の広告文の作り方は極めてオーソドックスなものであり、「ユーザーの未来を伝えるもの」「真理をつくもの」「挑発するもの」などなど、様々な手法があります。
どのような広告文を作るにせよ「どうしてその広告文になったのか」という理由が明確になっていなければ、改善する際はポイントが見えてきません。
多くの時間を割いてでも、じっくりと広告文を作ることをオススメします。
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この記事を書いた人桜井 茶人(さくらい さと)
株式会社バルワードの代表。
リスティング広告の専門家でありながら、集客全般を見れるマーケター。
- Googleプレミアムパートナー
- 著書:リスティング広告のやさしい教科書