ユニファイドキャンペーンの機能提供開始は、2013年5月15日を予定しており、全既存キャンペーンは7月中旬に自動的にアップグレードされる予定になっています。
Google AdWordsのエンハンストキャンペーン開始から約3ヶ月が経ち、同様のサービスがYahooでも開始されることになります。
まだ実際にアップグレードができないので詳細までは分かりませんが、すでにエンハンストキャンペーンを使っている運用者であれば、問題なくスムーズに移行ができるかと思います。
注意点としては、5月15日以降に作成したキャンペーンは、全てユニファイドキャンペーンになってしまうようなので、従来のキャンペーンで様子を見たい場合は早急にキャンペーンだけでも作っておく必要があります。
ユニファイドキャンペーンにアップグレードをするにあたって、注意が必要なキャンペーンは下記になります。
- 配信デバイスにPCが含まれていない
- スマートフォンの配信先がiOS、Androidのどちらか片方にしている場合
例えば、配信デバイスがスマートフォンのみだった場合でも、アップグレード後は強制的にPCとタブレットにも広告が出稿されます。
スマートフォンに広告を出したくない場合は「スマートフォン入札価格調整率を引き下げ率100%」にすれば広告は出ません。
引き上げ率に関しては何%まで上げられるのかが公表されていないのですが、Googleの300%と同じぐらいになると予想していますので、おそらくはPCに広告費をあまりかけずに運用することも可能かと考えられます。
問題は、iOS、Androidの片方へのサービスを提供をしている企業のアカウントです。
例えば、iOSだけのサービスしかない場合でも、強制的にAndroidにも出てしまうのです。
今回ユニファイドキャンペーン開始に伴い、今まで各デバイスごとにキャンペーンを分けていたアカウント向けに、Yahooさんは「キャンペーンの統合」というものを準備してくれています。
ほとんどのアカウントが、入札単価の設定をPCとスマートフォンで分けたくて、ほぼ同じ内容でデバイスだけ変えて運用していた方が多いと思うので、その場合は統合をせずとも、スマートフォン入札価格調整率だけを設定すれば統合をする必要もないと思います。
統合をした場合、過去のデータやレポート関係もどうなるのか全く分かっておりませんし(汗
参考:Yahoo!プロモーション広告―ユニファイドキャンペーンへのアップグレード
いろいろと不満の声をが多く聞く、エンハンストキャンペーンとユニファイドキャンペーンですが、もちろんメリットもありますし、全員が同じ土俵で運用をするようになるので、大切なことは「より良い運用をするにはどう活用すべきか」を考えることだと思います。
現在エンハンストキャンペーンにて、ある実験を行っています。
各デバイスごとにキャンペーンを分けて広告を出していたアカウントを、エンハンストキャンペーンにアップグレードをしたにも拘わらず、従来のキャンペーンと同様にデバイスごとにキャンペーンを分けて運用ができるかどうかというものです。
運用者によっては、全くメリットがない方もいるかもしれませんが、筆者にとっては最適化をする上でデバイスごとに分かれたキャンペーンの方がやりやすかたりします。
(慣れてるだけという話もありますが・・・)
その実験結果については、後日ブログにて公開をさせて頂きますね。
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この記事を書いた人桜井 茶人(さくらい さと)
株式会社バルワードの代表。
リスティング広告の専門家でありながら、集客全般を見れるマーケター。
- Googleプレミアムパートナー
- 著書:リスティング広告のやさしい教科書