ツールというのは便利なんだけど、何でもかんでもツールを頼れば良いってワケじゃない。
全てが上手くいくというものではありません。
ツールとは付き合い方が大切です。
今日はそんなお話。
キーワードを勝手に選定してくれるなんてステキ!
Google Adwordsの管理画面上で、たまに下記のような表示が出る場合があります。
Google側にて、効果的だろうと判断したキーワードをすぐに追加できるようなアナウンスです。
普通に考えると凄いですよね。
基本的にアカウントを作る時は、キーワードを考えて設定していくワケですが、Googleが判断してくれるんですもの。
まさに、自動化が進んでるって感じですよね。
悩みの相談が・・
インハウス(社内)で運用しているのだが、急激にクリック率が下がったということで、アカウントを拝見さえて頂きました。
話を聞くと「キーワードを追加します」というのを見て、そのまま全て追加をされたようでして。。
Googleの管理画面で「見込み顧客に広告を表示してクリック数を増やします。」と表示されれば魅力を感じますよね。
さらに、簡単に一括で追加ができるようになっているという。。。
そんなこんなで、一括で全てを追加してしまったらしいのです。
どんなキーワードが追加されたか
実際に追加されたキーワードや詳細が出せないので、例えで書きますね。
「薬剤師の求人媒体」だとします。
登録してあるキーワードのオーソドックスなものは「薬剤師 求人」とか、「薬剤師 就職」、「薬剤師 転職 地名」など複合キーワードで行っていました。
それが「就職」「転職」「求人」など単体キーワードが部分一致が入ってしまったような感じです。
(あくまで例です)
そうなれば、インプレッション数は伸びますけど、クリック率は下がりますよね。
その追加されたキーワードが良いか悪いかは置いておいて、問題なのは「一括で追加してしまって、何のキーワードが入ったか分からない状態でクリック率が下がった」ということです。
そして知らないうちに「出そうと思っていないキーワードで広告が出てしまっていた」というのはマズイですよね。
僕等のような、365日アカウントの管理画面を見ている人間はともかく、インハウスで運用している方が、それを把握できないというのも仕方がないのかな・・とも感じます。
なので、Googleが悪いわけではなく、運用者の問題にはなりますが・・・
ツールとは付き合い方が大事
今回のキーワードでの追加機能は、個人的には非常に優れているものだと感じています。
(実は使ったことない・・というか表示されないアカウントばっかり)
費用対効果が良く、コンバージョンが取れるキーワードが見つかるかもしれませんし、何も情報がないよりも、よっぽど良いです。
制度が完璧に近いものであれば、もう自動化の時代ですよね。
キーワード追加機能以外にも、便利なツールはたくさんあります。
ただ、ツールに頼るだけでは乗り越えられない部分は必ずあるんですよね。
そして、今回のように全てを任せてしまうと、どういう状況なのかが把握できなくなってしまうこともあります。
ツールとは、上手く付き合っていきたいですね。
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この記事を書いた人桜井 茶人(さくらい さと)
株式会社バルワードの代表。
リスティング広告の専門家でありながら、集客全般を見れるマーケター。
- Googleプレミアムパートナー
- 著書:リスティング広告のやさしい教科書