最近、絞り込み部分一致の話題が良く出るな~という印象があります。
私自身も、一番使うマッチタイプですし、本当に優れているなぁ・・と思います。
けど、注意も必要だったりするんですよね。
今日はそんなお話。
絞り込み部分一致ってなに?
名前の通り、部分一致を絞り込むというものです。
部分一致の場合、キーワードの拡大解釈が行われて、思ってもないキーワードで広告がでる場合があります。
例えば・・
登録キーワード:教習所 東京
「ケーキ教室 東京」「ハンググライダー 関東」「東京都立○○高等学校」とか
運用者であれば、検索クエリ(検索語句)を見て必ず一度は叫んだことがあるかと思います。
クリックすんなー!と・・。
そんな時に絞込み部分一致を使えば拡張を制限することが可能です。
表記的には、絞り込むキーワードに+(半角です)を入れればOKです。
例えば、登録キーワードを下記のようにします。
+教習所 +東京
そうるすと、検索キーワードで「教習所」と「東京」が入ったものだけに広告を出稿できるようになります。
※誤字や表記ゆれなどの類似パターンで拡張する場合はあります
フレーズ一致との違いとしては、検索ワードの前後の入れ替わり「東京 教習所」などでも出稿されますし、前後や間に他のキーワードが入る「教習所 評判 東京」「格安 東京 教習所」などでも出稿できます。
この絞り込み部分一致「絞り込み具合」が本当に使いやすくて、使っている運用者も多いのではないかな、と思います。
有効的な活用法の例
使い方はいろいろとありますが、例えば地名の入るキーワードには有効じゃないかな・・と感じています。
「○○ 東京」「○○ 新宿」の両方で登録しているとします。
検索キーワードは「○○ 新宿」なのに「○○ 東京」の広告が出てしまうケースってあるんですよね。
それぞれのキーワードに対して、地名を入れた広告文を作っているとしたら東京と新宿は大きな違いです。
それを防ぐ方法として、地名のみ絞り込み「○○ +東京」「○○ +新宿」といった使い方をします。
ただし注意も必要
全ての登録キーワードを完全一致だけではカバーしきれないように、全てを絞り込み部分一致でカバーすることは、私自身無理だと思っています。
「Google で 1 日に使用される検索の 20% は、過去 90 日間に一度も使われたことのないものである」ということなので、常に私達が想像もしないようなキーワードで生まれ、検索されています。
運用していれば分かりますが、部分一致でしか拾えないキーワードというのは必ず存在します。
つまり、その部分は損失に繋がっていることになります。
絞り込み部分一致は優れたマッチタイプだと思いますが「これだけやってればよい」というものではないと思います。
拡張目的で通常の部分一致を使うと、理解に苦しむ拡張がされてしまい、全く意味が異なるキーワードで広告が出てしまうことがあり、それは無駄クリックにつながります。
その無駄クリックで発生してしまう広告費を、完全一致や絞り込み部分一致などに回すという考え方もあるので、必ず通常の部分一致を使わなければならないわけではありません。
いろいろなことを理解した上で
今回は「完全一致」と「絞り込み部分一致」だけでいくよ
というような流れで、アカウントの方針を決めていくのが良いのではないでしょうかね。
-
この記事を書いた人桜井 茶人(さくらい さと)
株式会社バルワードの代表。
リスティング広告の専門家でありながら、集客全般を見れるマーケター。
- Googleプレミアムパートナー
- 著書:リスティング広告のやさしい教科書