お盆ということもあって、皆さん夏休みだった方が多かったのではないでしょうか?
私はというと、クライアント様がお休みのところが多く、作業に集中できる期間でした。
いろいろと考える時間もあり、今回はこんな記事を書いてみました。
このブログを読んで下さっている方のほとんどは、代理店さんだったり、インハウスの担当者さんだと思います。
中には「そのうち独立してやるぜ!」なんて方もいるのかなと思ったり。
私自身、独立をして2年ほどですが、今感じていることを感じたまま書いてみます。
手に入れたけど、失ったもの
時間
会社員として仕事をしていた時は、毎朝9時に出勤をして20~21時まで仕事をしていました。
時には早く帰ったりもしていましたが、忙しければ泊まって仕事をすることも多々ありました。
今では、特に決まっていません。
ハッキリ言って、メチャクチャ自由です。
けど、そのことがよくないと思っているので、多少のズレはあるものの朝9時から仕事をしています。
自由というよりも、時間に融通が効くようになったという感じです。
自由な時間は手に入りましたが、心安らぐ時間はなくなりました。
自分の生活費は自分で稼がなくてはなりません。
経営は、山あり谷ありなので、いつも緊張感を持ちながら過ごしています。
(外出しても、しょっちゅうiPhoneで管理画面を見てます。。)
仲間
会社員だと、自分の時間の大半が会社にいることになります。
共に働き、仕事のことを話し合ったり、雑談したり、飲みにいったりという仲間がいると思いますが、会社を辞めれば疎遠になります。
失ったというわけでもないですが、その頃の仲間とは以前のように話す時間は少なくなりました。
その代わりに、会社にいたら出会えなかったような方達とお話をすることができるようになりました。
同じような目標を持つ起業家、異業種の経営者などですね。
また、PPC広告のブログを書いている方達ともセミナーや懇親会に参加してお話をさせて頂いたり、プライベートで食事をご一緒させて頂いたりする機会もありました。
ブログを書いている人達って、インハウスだった私にとっては神的ポジションだったりするワケです。
もはや、芸能人と同じ感じです。
自分から、いろいろなところに踏み込んでいけるようになったからこそ、会社員を続けていたら、お会いできないような方々とお話ができるようになりました。
周りにいるメンバーが、一気に変わったという印象です。
組織
私は、130名ほどが在籍する会社にいました。
会社を辞めてから
「組織でないと出来ないことは多くあるな」
と、実感をしました。
当然1人で出来ることには限界があります。
あまり縦社会のない会社ではありましたが、やはり上司と部下がいて、会社が回っていました。
今は、横への繋がりが増えています。
同じ志を持つ起業家と繋がることが出来て、いろいろな情報交換をしたり、時には一緒に仕事をすることもあります。
縦社会から横社会へ変化をしました。
視野
会社員の時は「広報」という仕事をしていました。
主にやっていたことは、TVや雑誌のメディア対応、集客のための企画、webマーケティング全般、チラシやパンフレット等のデザインなどです。
いろいろなことを、幅広く行っていました。
今は、マーケティング全般を学んでいますが、やはりPPCに特化している部分はあります。
「広く浅く」という状態から「狭く深く」という感じになりました。
精神力
私は会社内において
「思ったことは、しっかりと伝える」
ということを基本として行ってきました。
もちろん、他人の意見もしっかりと受け入れ、総合的に考えて何が最善の策なのかを提案し、実行してきました。
しかし、どうしても不可解な方向へ進むことも多くありました。
そのような環境でも、「決まったことは全力で行う」と、気持ちを切り替えて仕事に取り組んできましたが、その部分でのストレスというのは、確実にあったと思います。
独立をしてからは、自分が最善の策と思うことをそのまま実行することになりましたが、全てが自分の責任になります。
当然、世の中は甘くなく、上手くいかなことも出てきます。
見えない圧力に押しつぶされそうになったりしたこともありましたが、今では多少のことでは揺るがない強い精神力を手に入れることができたと思います。
今の感想
私は独立をして良かったと思っています。
前職は、会社が嫌で辞めたわけではなく、そのうち戻れる環境になれば戻って仕事をしたいなとも思うぐらい好きな会社です。
潰れるような会社ではなかったですし、仕事がなくなるような業界でもなく、その中で経営幹部として仕事をしていた私は、会社にいれば将来安泰と言ってもよいぐらい安定はしていたと思います。
独立した時は「なんで辞めたの?もったいない。」と、よく言われました。
けど、会社にいたら見ることのできなかった世界があったんですよね。
一気に、世界が広がりました。
そして多くの方と出会うことができたのも、私の大きな財産です。
将来に不安がないかというと、ハッキリ言って不安です。
私は32歳ですが、あと30年間PPC広告をやるのかって聞かれたら、それはないと思ってます。
(そもそもPPC広告がどうなっているかも分かりませんし)
不安もありますけど、ワクワクも大きいんですよね。
やりたいことに挑戦できる環境にいますからね。
これからも自分らしさを持って、仕事をしていきたいと思っています。
-
この記事を書いた人桜井 茶人(さくらい さと)
株式会社バルワードの代表。
リスティング広告の専門家でありながら、集客全般を見れるマーケター。
- Googleプレミアムパートナー
- 著書:リスティング広告のやさしい教科書