PPCを最適化したいのに
「電話が多いから、どのキーワードでコンバージョンしてるのか分からない」
とか、
「コンバージョンフラグが月に数件で、有効なキーワードが絞れない」
などなど。
どうすれば良いのかと迷ってしまう時があるかと思います。
いろいろな方法がありますが、電話オペレーターを使ってユーザーを誘導するとか、Google AdwordsのCall as Conversionsを使うとかって話はしませんので、あしからず。
※Call as Conversionsは、スマートフォンで電話発信をタップするとコンバージョンフラグが立つものです。
今日はそんなお話です。
その1、有効キーワード発掘、アナリティクスを活用する
アナリティクスは非常に便利ですよね。
電話番号タップのイベントをコンバージョンとして定義することもできますし。
その他の方法としては、ページ滞在時間を見ます。
(直帰率とか、その他も重要だったりしますが・・)
滞在時間が長い=興味があるユーザーが多い
判断には、ある程度のクリック数が必要ですが、かなり有効かと思います。
コンバージョンには至らなかったが、じっくりページを見ていたユーザーですね。
調べごとをするようなキーワードの場合、いくら滞在時間が長くても有効なキーワードにならないケース等はありますが、キーワードによってのユーザー心理を考えれば、有効なキーワードは見つけられる可能性が高いです。
その2、PCからの電話コンバージョンを測定する
サイトにレスポンスデバイスを用意する方が多いと思われます。
(メールフォームへのリンクや電話番号を画像でコンテンツ中に用意するやつです)
そもそも、ヘッダーにしか電話番号がない場合には使えないですが。。
レスポンスデバイスの側に、
「お電話でお問い合わせの際は、こちらのページをご覧ください」
というテキストリンクを用意します。
その先は、お知らせと共にコンバージョンタグを設置します。
注意点としては
ページを見た=電話をかけた
ではありません。
ページを見ないで電話をしてくるユーザーもいますし、ページを見て電話をしてこないユーザーもいます。
あくまで、有効なキーワードを探すための手段として、活用をすると有効です。
その3、コンバージョン測定ポイントを考える
MicroAdのBLADEを使っている方ならピンと来るかと思います。
BLADEは、ユーザーの行動を分析して、似たような行動パターンのユーザー層に積極的に広告配信ができるシステムを使っています。
しかし、コンバージョンが少ないと分析できないため、その対策として、サンクスページ以外にコンバージョンの測定ポイントを設置したりします。
これは、私たち運用者にとっても同じことだと思うんですよね。
コンバージョンフラグ=サンクスページに設置
と決めつけてる方が多いように感じます。
そんな決め事はないですよね。
例えば、
「サンクスページだけにコンバージョンタグを設置しておいて月に1件のコンバージョンしか測定できなかったけど、フォームのページにも設置を行ったら3件のフラグが立った」
上記だったら、どちらが最適化しやすいですか?
私達が欲しい情報は、有効であるキーワードです。
(広告文もそうですけどね)
ほとんどコンバージョンが出ないような案件の場合、興味を持ったユーザーが辿り着くページに設置をすることも有効だと私は思っています。
もちろん、正確に有効なキーワードかどうかを判断することはできませんが、運用者にとって様々な情報を手にすることが、より良い運用ができるポイントではないでしょうか。
その2で書いた、PCでの電話コンバージョンのようなテクニックを使うことも有効です。
例えば、キャンペーンページに「お問い合わせの前に確認して頂きたいこと」というようなテキストリンクでコンバージョン測定するのも方法の1つです。
まとめ
運用者にとって分析できる情報量は非常に重要です。
コンバージョンが多く出るアカウントは、運用者にとってやりやすいですよね。
コンバージョンがなかなか出ないアカウントに対しては、仮説を立てて運用したり、目に見える情報で運用していくしかありません。
運用者の腕の見せどろこだと思います。
誰に何を提供しているか
を常に考えながら、より信頼できる多くの情報を手に入れることが、より良いアカウント運用には必要だと考えています。
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この記事を書いた人桜井 茶人(さくらい さと)
株式会社バルワードの代表。
リスティング広告の専門家でありながら、集客全般を見れるマーケター。
- Googleプレミアムパートナー
- 著書:リスティング広告のやさしい教科書